Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

Palazzo Vecchio

春待ち疲れバンド

香りについて私は自分の感覚が今ひとつ信じられない。いい香りと評判の香りでも、その良いとされている部分が嗅ぎ取れない事が多い。香ってみて、いわゆる「化粧品売り場の香り」のような人工的なキツさに真っ先に襲われて、香りを味わうも何も、あぁ、コレ無理…となってしまう香水が多々ある。「芳香」であると脳に知覚させる物質が、私にとっては別のモノに脳内変換されてしまい、鼻から脳に対して「キケン!キケン!」と腕を振り回すフライデーのような剣幕で信号がおくられるのだろうか。
宇宙家族ロビンソン ファースト・シーズン DVDコレクターズ・ボックス 通常版たとえば、@cosmeで☆5.1と人気の高い「ランスタン・ド・ゲラン」には、バニラやアンバーの優しい甘さやマグノリアの香りにウットリしている方がたくさん賞賛の言葉を寄せていらっしゃる。だが私には吹いて見る前にキャップをあけて香りを利いただけで「キツ!なんや頭に矢が刺さるような!」と思ってしまう。
また、@cosmeで☆5.9という高得点のYSL「シネマ」、アーモンドの香りがメインなので、絶対私のストライクに違いない!と思ったのだが、これも1吸い込みで脳天直撃、これは絶対頭痛の元になってしまう!と敬遠せざるを得なかった。このように、試すまでも無く「キケンなブツである!」と嗅覚が排除命令を出す人気香水が多い。んー、私にはアンバーがいかんのかもしれないなぁ。
でも、私のようなヒトは案外多いのかもしれないな、とも思うのだ。香水って、なんか頭がキンキン痛くなるから嫌い、化粧品売り場のあの香りを嗅ぐとウッとなる、という話はよく聞くもの。
AQUAさんとお会いした話は以前書いた。(「こんにちは、AQUAさん」)いよいよイタリアからのこだわりの香水群が発売になったということで、いくつか購入することにした。-PROFUMERIA- NICCHIA http://nicchia.shop-pro.jp/
ブランドは二つ、シチリアの高級バカンス島パンテレッリア島をイメージしたシリーズを出している「Profumi di Pantelleria」プロフーミ・ディ・パンテレッリア、そうして60年代に発見されたルネサンス期のレシピに基づいた香水をメインに、オリジナルを加えたシリーズを揃える「Palazzo Vecchio」パラッツォ・ヴェッキオ。どちらも天然香料を使用した、大量生産・大量販売を行わない「ニッキアフレグランス」と定義されるものらしい。
本物志向のフレグランスであるのでなかなか高額、パンテレッリア島のものは手が出せない。しかしパラッツォ・ヴェッキオのものは、12mlというとても買いやすいし使いやすいサイズがあるので、こちらから選ぶ事にした。ところが!これがなんと50種類もあるのだ!うわー、迷う〜!そもそも上記の「他の人の評価が良くても脳内フライデーが騒ぐかもしれない」という事があるので、HPに書いてあった「5種類までムエット(試香紙)を無料で送ります」に甘えて数種送っていただいた結果、お花のシングルノートから「森のスミレ」と「岩壁のハニーサックル」を購入した。
「森のスミレ」は、すみれコレクターとしては持っておきたかったので迷わず購入決定。ムエットよりも甘さがでてなくて意外だったな。とてもまろやかなスミレで奥ゆかしい。スミレといえばパウダリーさが特徴だが、これはパフパフするような感じではなく、粉が精油に溶かれて肌に馴染むような、そんなイメージがする。木の根のような枯れた香りも混じっているみたい。だから砂糖菓子ではない落ち着きがあるのかな。
「岩壁のハニーサックル」、これがとっても気に入った!相談するときに間違えて「岸壁」と書いてしまい「それは双葉百合子」とAQUAさんに突っ込まれましたー。そもそもハニーサックルの香りがどんななのか良くわかっていなかったのだが、以前小分けでアニック・グタールの「シェブレフォイユ」を試して好印象を得て、ハニーサックルに関心があったのだ。や、アニックのシェブレフォイユとは全然違うハニーサックル。アニックのは「レモンティー」のような香りだったが、こちらは爽やかに甘いお花の香り。言葉でよう説明できないなぁ。ちょっと華やかででもはしゃぎすぎないやさしい甘さ。TOPにすこしだけシトラスが混じって香って、それが落ち着くとほんわりとやわらかく香る。いいです!ハニーサックル、万歳!
禁断の惑星 [DVD]で、商品を送ってもらうときに、また新たなムエットをお願いした。このシリーズなら、普段試すと脳内フライデーが騒ぎ出す率の高いフルーティフローラルでもイケルかもしれない、ということで、「スィートフローラル」「ピーチブロッサム」名前に惹かれて「天空の花」「潮風」などなど。後!山崎まさよしファンならば見過ごせないのが「ペペロンチーノ(赤唐辛子)」!http://nicchia.shop-pro.jp/?pid=2788293 試してみましたよー、一番に。さすがにニンニクは入っていなかった。アタリマエ。これがね、意外なことになかなかsexyなメンズ香で好印象!ドライなシトラスの向こうにスパイスが香って、大人だけどおっさんじゃないといった風情。Tシャツには合わないかもしれないけれど、生活スタイルがスクエアなヒトには似合わないかっこよさ。そうそう、プライムタイムの新しいCM、あの雰囲気にピッタリ!どうです、山崎さん!
もうひとつAQUAさんがオマケに入れてくれはった「グリーンティ」、これも良かった。もともと私は、ベストセラーのEアーデン「グリーンティ」でも脳内フライデーが騒ぎ出してつけられなかったのだが、この「グリーンティ」はスッキリしていて爽やかで、うん、これは普段の山崎さんのイメージにピッタリだと思ったなぁ。ユニセックスな香り。
で、フルーティフローラルだが、「スイートフローラル」は、ピーチがスッキリと香りたつのでラウラ・ピアジョッティの「ラウラ」に似ているが、「ラウラ」よりもサッパリしているイメージ。もっと植物的な要素が感じられるなぁ。「ピーチブロッサム」はぱっと香るベリー系の甘さがとても可愛らしい。可愛らしいけれど、なんとなく私でも恥ずかしくなくつけられるかもしれないと思ってしまう落ち着きもあるのだ。
いやー、いいなぁ、このブランド。どのムエットを試しても全然脳内フライデーが騒がない。フツウの香水によくあるどこか頭をずきんとさせる要素が無い。多分、これまで香水って頭がいたくなるからキライ、と思っておられた方でも問題なく楽しんでいただけるのではないか。気になる方はぜひHPからムエットを頼まれたらいいと思う。http://nicchia.shop-pro.jp/ 12mlというサイズは、もしかしたら早い者勝ちになるかもしれないというお話なので、お早めに!