Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

右往左往

スイートアリッサム

四月より美容を絡めたサブカルチャーの概論・芸術史などを教えるべく、資料を集めたりレジュメを作ったり資格をとったりしていたのだが、残念ながら「生徒数が思うように集まらなかったため教えるべきクラスが無い」とのことで、講師の話は白紙に戻ってしまった。おぉ、困ったぞ。今更そんなこと言われても。また新たに仕事先を探すと言っても、また来年の四月までなにもナシでは、どうにも家計がまわらない。背に腹は替えられない、講師の仕事は諦めて、生まれて初めて「事務職」のパートさんになったのだった。
仕事内容はファイリング。いろいろな書類を仕分けし、然るべき順番に並び替え、該当箇所にチェックをいれ、ハンコを押し、んー、創造性はまったく必要の無い作業。まさに未来世紀ブラジルのごとし。
ストッキングを履いてスカートで仕事している。ロッカールームで制服に着替える。人差し指には指サック。お昼には先輩パートさんたちと談話室のようなところでお喋りしつつお弁当を食べる。そのまま皆さんがぱたぱたお化粧直しをするのを見る。トイレでは音姫さまでもってザーザー擬似音を出す。首からかけたカードをかざしてドアのロックをあける。ピピー!
贅沢は言うまい。この年で事務職パートにつけたのがめっけもの。募集の制限よりも年齢が上だったがなんとかもぐりこめた。これがもう一つ年齢が上だったらいくらナンでも門前払いだったかもしれない。そして明日が誕生日。ぎりぎり滑り込みセーフなのだった。自分の得手がまったく活かせない毎日が始まった。これから先、どこまでやれるだろうか。