Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

下着泥棒

高校一年生だったか二年生だったか、夏休みに高校のプールに泳ぎに行って、下着をとられたことがある。その日女子の参加は私とあと二人組の計3人。男子はもう少し人数がいたと思う。時間が終わって女子更衣室に戻ると荒らされていた。二人組の彼女らはバッグを取られていた。私は徒歩通学だったので金目の物はもとからなにもなく盗まれたのはショーツだけ。
お財布が盗られてていたこともあり、警察に通報、盗難届けっていうのか、やってきたおまわりさんにいろいろ聞かれて書類をつくる。二人組はあれこれカバンに入っていたものを思い出しながら、「財布は赤の皮製で、千円札二枚とあと小銭は500円くらい入ってたと思う」などと答えていく。結構時間がかかり、ようやく私の番。「さぁ、君は?」「え〜っと、パンティです」「それから?」「それだけです」「あ…そうですか…」なんか気まずいぞ。セーラー服は盗まれていなかったので私はセーラー服姿、でもパンティなしで答えている。というか、「私は今パンティはいてませ〜んっ!」と宣言しているようなものだな。ちなみに私が高校生の頃はショーツなんて呼ばなかった。女の下穿きといえば「パンティ」という呼び名なのだった。
一段落して家の人に迎えに来てもらうということになった。いやいやいやいいです私。家は学校から歩いてほんの3分なので、んなものパンティはいてなくたってぺぺっと帰れば大丈夫、と思ったがやはり「あの子はノーパンで歩くの平気な娘」と思われるのもナンなので、しおらしく家に電話して母に迎えに来てもらう。案の定下着を手渡してくれた母に「ナシでもさっさと帰ってくればいいのに」と言われる。や、私もそう思ったんですが、ほかの二人の手前もありますしぃ。
もし犯人が見つかって盗品が出てきたら自分のものかどうか確認してもらいますから、と警察の人は言っていた。どうか捕まってくれるなよ泥棒さん。私に「下着の確認」をさせないで。実を言うとあの下着、おばあちゃんがキツいからあんたにあげる、と言ってくれたもの。「パンティ」というよりも「ズロース」と言った方がしっくりくるぶっくりした下穿き、「この下着は盗まれた私のに間違いありません」なんて皆の前で絶対認めたくないのだった。おかげさまで犯人は捕まらないまま今日に至っております。