Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

ウルトラマリン

新居はぱちもんバーバリー

茨木JACKLIONにて群青LIVE。「ジャマーバンドANIKIのソロユニット」。ANIKIさんはもちろんギター、リズム隊はお盆にアメリカ西海岸ツアーを敢行した「だててんりゅう」の杉浦氏・マモル氏。ボーカル・コーラスに朋友モモタ氏。それぞれがその道の達人であるからして、見せ場の多いLIVEだった。音がきりっと締まった杉浦氏のドラムは何がどうなっているのかよくわからないくらいの手数だが、きちっと収まる所に余裕で収まっていくのがシロート耳にも快感。音も体も派手に動き回るファンキーなマモルさんのベースは、「ベースが歌う」ということはこういうことなんやなと実感させてくれた。モモタ氏のボーカルはPOPSの歌い方なので、もっと黒っぽい歌い方のANIKI氏の声と合わさると声の色合いのコントラストが美しく響く。あぁ、でも、なんというか、私はすこし不完全燃焼なのだった。
だって、「ANIKIソロユニット」ですよ?期待してしまうじゃないですか。ジャマーバンドのLIVEを観たことのある人は多分皆、ANIKI氏の、曲始まりのあの絶妙のカウント、ほんの何曲かのオブリガートで披露される歌声に接して、ANIKI氏のちゃんとした歌を聴いてみたいと思うことだろう。ANIKI氏の弾き語りLIVEに行ったことのある人なら、アコギでこれだけファンキーなら、バンドで、ドラムとベースが入っての音での歌声はどんなにスゴイだろうと思うだろう。私は思った。ANIKI氏のオリジナル曲のシンプルだけれど印象的なメロディが、力強いリリックが、バックバンドを得たときにどう輝くか、それに接してみたいと思うだろう。私は思った。
オリジナル曲は少なめ、カバーを「群青」色に染めて披露するLIVEだった。モチロン凄い。そんじょそこらのバンドは吹っ飛んでいってしまうくらいの勢いなのだ。力強いコーラスワークは音の壁のように客席に迫ってくる。けれどもやはり前評判に聞いていてワクワクしていた部分「歌モノでありながらインプロビゼーション」という二律背反も、コーラス中心となると影をひそめてしまう。

「もうバンドにしてしまおうという事になって。半年に一回位はこのメンバーでLIVEをしたいと思います!」と宣言するANIKI氏。「群青」は始まったばかりの集合体になったのだった。自らの「ソロユニット」として出発したはずがメンバー各位の引き立て役に回ってソロを(や、またコレが凄いのよ、ドラムもベースも)頻繁に要求していたANIKI氏、これからは一バンドメンバーとしてどういう風にこのトンデモないバンドを方向付けしていってくれるのか。とにかく次回LIVEも行く!