主を亡くしたケージを見るのがつらい。私のぐーちゃんは、今朝8時、ぴぃと鳴き、尻尾を少しばかり震わせて、そして死んでいった。変調を来してから一週間、お医者もなぜ衰弱しているのかわからないと言い、最後の二日はなにも口にせず、じっとうずくまって楽になる時を待っていた。息が止まった後、ケージの床から体を持ち上げ綿とチモシーを敷いた箱に移してやるとき、細い肩の骨が中指に当たった。あんなに丸丸していたのにね、がんばったね、ぐーちゃん。
6年と数ヶ月、そうそう早死にというわけではないけれど、でももっともっと一緒に暮らしたかった。「ぐーちゃん?」と呼べば、走っていた回し車を止めて「なんですか?」と言いたげな仕草でこちらをうかがう。そんな姿を見て、涙がはらはらと落ちる日どれだけ慰められたことか。撫でてもらうのが好きだったぐーちゃん。「おかあさん」「おやつ」「おうち」いろんな言葉をわかっていた賢いぐーちゃん。
ぐーちゃん、いいこ。忘れないよ。もっと一緒に写真を撮ればよかったな。眠たそうな顔してる。この日はこのまま手の中で眠ってしまったんだっけ。ぐーちゃんと一緒に過ごせて、とっても楽しかった。ぐーちゃんも、そう悪くはなかったなって思ってくれてたらいいんだけど。ありがとね、ぐーちゃん。またいつか、20年くらい先かな?一緒に遊ぼう。それまでおやつでも食べて待っててね。