Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

逢魔が刻

たれネズミ

ぴっ ぴっ ぴっ デグーが鳴いている。警戒せよ、気を引き締めよ、と鳴いている。「お父さんが帰ってくるよ」と下の息子が言う。いつもデグーは誰かが帰ってくる30秒前からわかっていて、このような鳴き方をする。しかし今日は30秒すぎても誰もやってこない。おかしいね。どうしたのぐーちゃん。 ぴっ ぴっ ぴっ ぴっ
窓の無いリビングは夕方でも薄暗い。食卓の上のペンダントと天井のシーリングライトをつける。「あれ、おかぁさん、薄暗いな」 どちらの照明もいつもより数段暗くしか光らない。ぴっ ぴっ ぴっ ぴっ
しばらく、不思議な気持ちでデグーの鳴くのを二人で聞いていた。と、急にどちらの灯りもいつも通りの明るさになった。デグーは鳴くのをやめてノビをしている。
「誰か来て、どっかいったんかな。」ムスコが言った。