Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

お袋の味

貴方にとっての「お袋の味」ってなぁに、という話をした。私にとっての「お袋の味」は、「お好み焼き」かなぁ。実家のお好み焼きは、世間のお好み焼きとはかなり趣を異にするものであったのだと知ったのは、かなり大きくなってから。作り方:小麦粉をマギーブイヨンのコンソメで溶かす。その中に溶き卵と豚ミンチを混ぜ込む(祖母が肉が食べられなかったため)。キャベツは極細の千切り。葱・紅しょうが・てんかすは入れず。キャベツの割合は少なめだっため、かなり硬い出来上がり。そこにソースとケチャップを等量に混ぜたものを塗り、かつおぶしと青海苔散布。まず第一にだしがコンソメというところからして道を踏み外しておるな。私の母は出身が中部地方なので、嫁いでくるまで「お好み焼き」というものを食したことが無かったのではないか。進化の過程で独自の発展を遂げたオリジナル粉モン。私が自分で作るお好み焼きは普通の「お好み焼き」であるため、伝統は継承されず。ごくたまにあのフシギな食べ物が懐かしくなる。
別に「お袋の味」は「和風の煮物」って決まっているわけでなし、その家で普段どういったものが食べられていたか、なワケで、フランス料理が多ければラタトゥイユかもしれないし、手作り水餃子、なんて人もいるだろう。
音楽にも「お袋の味」ってあるかもしれない。奄美や沖縄の人たちは島唄だろうし、家でクラッシックが常にかかっていた家、ビートルズ好きのお母さん、演歌一筋のおばあちゃんがいる家とか、ブルーズばっかりかけているお父さんとか。小さい頃によく耳にした音楽って良くも悪くもきっとある程度の思い入れが生まれると思う。
ウチは山崎まさよしスガシカオか?そういえば夕方「ちょっと出かけるから」と漫画読んでるコドモ(当時小学生)に言ったら、サンデーから目も上げずに「ライブ?スガシカオ?」と言われたことあったぞ。今ムスコのCDウォークマンに入っているのは「A LONG VACATION」。小さい頃「ナイアガラ・カレンダー」聴かせてやってからの大滝詠一好き。こういうのも「お袋の味」かな。