Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

それぞれの今

大学の同窓会。学年全部でその学科は45人程度だったので、クラス会といった規模。学年で一つ好きに使ってよい広めのアトリエ兼用ロッカー室があり、だから大学といえど高校と同じような親密さ、みんなあだ名で呼び合う仲だった。
私は大学卒業以来初めての参加。四半世紀振りに会うかつての仲間。教員養成系なので、卒業後は教職につき、私のように数年で辞めたものもおれば校長や教頭になっている人もいる。美術とは関係のない家業を継いでいる人もいれば、大勢のお弟子さんを抱える絵画教室の先生もいれば、映像作品のジオラマやらセットやらフィギュアを作る会社に勤めている人もいる。独身の人、失明の危機に瀕した人、伴侶を亡くした人、子供さんが重い病気になった人、孫ができた人、印税で300万儲かった人、いろいろいろいろ。
これまで大学の時の友人達とは距離を置いていた。自分の生活の紆余曲折、その時々の自分の身の振り方がどうにも無様に思えて、みんな私のことはなるべく思い出さないでね、という気持ちでずっときた。しかしまぁ、なんというか、♪時は何時の日にも親切な友達、なのね。今も尚、無様なままの人生だけれど、こうして若いときに出会った人たちとまた関わりを持っていくことに対して、前向きな気持ちになれた。自分勝手な解釈だけれど、まぁ終わってしまったコトはしゃぁないよね、これからどうするかよね、という開き直りに近いか。ん?これってただ単に「図太いおばちゃん」になったってこと?
久しぶりに会うみんな。でも、高校の同窓会のインパクト「あの人誰?全然変わっててわからんっ!」というのはない。少々は中年体型に皆なっているが、驚くほど印象はそのまんま。そうそうそう、一人スキンヘッドにしていたけれど、そのほかは、男性も女性もだいたい髪型が大学生の時のままなのだ。私くらいかな?ベリーショートがロングになっているので、ガラっと変わっているのは。えー、どうしてー?大学時代ショートだったコはショート、段カットだったコは段カット、センター分けでばさっと肩まで伸ばしてた男のコは白髪が多くなったとはいえ、肩までのセンター分けのばさっ。不思議だなー。好みって保守的なものなんだなぁ。
美術中心の大学生活だった為、今でもなんらかのそうしたことが生活のなかで続いている人が多い。でもそうでない人もいて、近況報告では「今ではなにも美術的なコトはしていないので、この場に参加するのも躊躇われたんだけど、来て良かった」という人も何人か。あぁ、わかるわー、そうよね、引け目を感じてしまう、それは参加している、バリバリ自分の作品を作り続けている人やら教育の第一線で活躍しているかつての友人達に対してもそうだし、同じ「前途」を信じて一緒にやってたかつての自分自身にたいしても、感じてしまうわけで。次回はなにか作品を持ち寄って展覧会をやって、そのオープニングパーティ同窓会をできたらいいね、という話にぱちぱち拍手したが、んー、そうなるとますます距離を置いてしまう人が出てくるかもしれないな。
会終了間際になって、mixiの話題になり、マイミクになるのならないの、ということになった。皆教えあいっこしてたり、誘うからおいでや、みたいな話になる。んー、困った、mixiねぇ。mixiではただいるだけで日記書いていないから、別に大学時代の友達のマイミクがどっと増えたところで、なにも変わらないといえば変わらないけれど、参加コミュやマイミクの表示もあるわけで、たとえばmixiからこの日記までリアル知人が尋ねてくることもあるやもと考えると、二の足を踏んでしまう。ようやっと大学時代の友人と会ってみようかな?というレベルに達したものとしては、自分の関心事や今のネットでの活動までが露わになる可能性のあるmixiは、まだまだハードル高い。mixiしようよというお誘いを、んんーーーー…と流していたら「ネットに疎い人」というカテゴリに納められたのかmixi話は頭上を素通りしていった。えーっとごめんね、今の自分のスタンスが確固としたモノになったら参加するかもしれませんー。
とにかく、参加して楽しかった!今までもやもや考えていた自分が、ちょっと笑えてしまうくらい、屈託無く楽しめた同窓会。

http://video.google.com/videoplay?docid=2908854091852150972
ぐーちゃん、揺れてます。