Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

The legend of the naked rabbit

うさぎさんが遊んだ島

母と息子達とで一泊山陰旅行。旅行に行くことを間際になって決めたので、なかなか行きたいところには行けず、とりあえず予算と日程の会うバスツアーにもぐりこむ。「涼しいところがいい」という母の希望があったので、「蒜山高原→大山」というコース。と思ったら、二日目は鳥取砂丘に行くのだった。んなとこ夏によう行くなぁと皆に言われる。「暑いでー!脱水になるでー!」えー、ホンマかいな。ばぁちゃんこんなツアーでごめん。
天気はあまり良くなく、両日とも50%の降水確率。傘入れた?どの傘持ってく?これ?とヤイヤイあれだけ言っていたにもかかわらず傘持ってくるの忘れる長男。あのねー、頼んますわー。まぁ、降り出したら買うしかないか。お盆休みまっただ中だが、すいすいとバスは進み、ほどなく蒜山高原へ。トラピックスのツアーであるので、もとより食事には期待をせぬようにしている。ま、こんなもんねという昼食をとり、やっぱ食べないとあかんでしょ、ジャージー牛ソフトを食す。曇っていることもあり、暑くなく過ごしやすい。しかし、蒜山高原っても、こんなドライブインで食事するだけなのでなんだか把握できないまま、大山へ。蒜山はソフトクリームの印象しかなし。トウモロコシ買いたかった。大山の頂上は雲の中、それでもなんとか雨は降らずに、バスを降りたあたりをぶらぶら散策する。平野にぽこんと山々が連なってて、ここいらへんは「山!すっごくでっかい山!」とはいっても、なんだかかわいい印象。大山を後にバスは境港の街へ。
やー、知らなかったなー、境港はめちゃめちゃ観光客でにぎわっていた。水木しげるロードができており、この夏は「ゲゲゲの鬼太郎」映画の公開も相まって、家族連れで一杯だった。商店街のそこここに大小の妖怪像が設置してあり、また妖怪神社なども造ってしまい、何の変哲もない倉庫の壁に鬼太郎たちの大イラストを描けば「妖怪倉庫」となり、電話ボックスは茅の屋根をかぶって「鬼太郎の家」となっているのだった。町おこし大成功。妖怪の像が、ちゃんとつくってあり台などもチャチくないのがいいではありませんか。アーケードにはいってほどなく突然のバケツをひっくり返したような大雨。わはー、えらいこっちゃー。子供達も大人達も濡れねずみ。だけど何となく皆それも楽しそう。長男の傘購入。息子達が友達に配る「妖怪まんじゅう」を購入していると、店に「ねずみ男」がやってきてびっくり。その日は境港のホテル泊。
ホテル内は「船の船室をイメージしました」とのことで、照明や時計などは船室で使うようなデザインだったが、それと同じくらいの比重で、中国か韓国かそのあたりの細工がびっしり施された家具がででんででんとロビーにも客室にも置いてあるのが、なんだかとてもミスマッチ。部屋は覚悟していたよりも広かった。展望レストランで食事するのだが、水平線がすわーーんと見渡せるはずなのだが、窓ガラスの汚れの方に目が行ってしまってチト残念。メニューも昼ご飯とメニューが殆ど同じなので、まだ食事に対して幻想を抱いている次男は激しく落胆する。まぁねー、ツアーの値段から言ったら、食事ついてるだけマシよーー。
食事が済んでしまうと、温泉があるわけでなし、お風呂に入ったらもうやることはない。ぼんやりとオリンピックを見て過ごす。「この頃ね、なんだか眠れ無くってね。睡眠導入剤を飲んだりすることもあるんよ」と母が言う。寝たり起きたりなので、いつも夜中の「ラジオ深夜便」という番組をずっとかけているそうだ。「ホラね、今日もやっぱり眠れない…薬飲もうかしら…」ばぁちゃんばぁちゃん、今まだ8時半ですがな、そらぁ眠れなくて当たり前!
それでも10時半くらいには寝てしまい、翌朝6時前に目が覚める。あれこれと片付けたり化粧したりで時間を潰す。テレビつけよう、あれ?ニュースで「ウェンツと行く境港市」なぁんてのをやっている。あれあれ、ココ昨日見たよー行ったよー。なるほどなぁ、こうしてメディア露出が多いから、またまた観光客が増えるのだなぁ。テレビでは猫娘の格好をした婦警さんがパトロールをしているところを映していた。ということは、あの昨日のねずみ男も、警官のコスプレパトロールだったのかなー。
バスツアーお決まりの海産物店でのお土産ショッピングののち(鰺の開き購入)、鳥取砂丘へ。どんなに暑いかと思っていたが、曇天が幸いして、そんなに暑くもなく風もあり、暑がりの母も楽しんで観光する。とはいっても、リフトから降りたあたりをぶらぶらするだけだが。息子等は砂丘の一番高いところまで行ってみるとのことでざくざく降りていく。
http://video.google.com/videoplay?docid=4307002050895803355
鳥取砂丘から今度は網代港へ。途中、因幡の白ウサギの話が伝わる島を見る。おぉ、アレね。へぇぇ。とても浜から近いところにあるのね。この距離なら何尾か鮫がいたならナルホド埋まりそう。網代港から浦富海岸観光の遊覧船に乗船。こぉれが、外海にでたならばっふんばっふん豪快に揺れ、また切り立った島々にぞぞぞぞぞぞぞとかなり接近するので、景観も見事だったがまた別の意味でエキサイティングだった。
さぁ後は帰るだけ、お盆の帰省ラッシュにどこで掴まるか、どれだけ時間が掛かるか心配だったが、三田の手前あたりで渋滞開始、それでも7時半には梅田に帰り着けた。梅田で別館牡丹園の「牛肉の卵かけご飯」を堪能し、食に対するこの二日間の鬱憤を晴らした後帰宅。お疲れさまー。楽しかったね。