Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

Cover Holl Tour 初日

COVER ALL-YO!
グランキューブでの山崎まさよしLIVE「Cover Holl」に行ってきた。新アルバムは洋楽カバーの「YO!」を前日購入、おぉ、いいやんいいやん、楽しいやん。やっぱりねー、洋楽のカバーを歌う山崎氏が好きなのよ。ローリングする歌声が洋楽向きと思うんだけどなぁ。で、昨今の日本語歌詞の歌い方が、私の好みからはちょっと外れてきているので困ってしまう。なんというかなー、最初ローかセカンドでくいっと入って、それからトップでぐっと踏む、みたいなね?最初からトップでバーンと入って欲しいんだけどなー。洋楽カバーだとそういうギアチェンジが露骨に切り替わるような歌い方にはしはれへんので、洋楽カバーが好きなのかもしれない。今回のツアーはカバーとオリジナルが混じり合ってできているステージ。だからいつもよりも格段に英語多めで、私は非常に満足。
それにしても!それにしてもやね、アンコール待ちの時の「山崎まさよし!パパンパパンパン!」あれはやめていただけないものか。なんであんなことするかなー、いやがってる人もいるってことには気が回らないのかなー。頼みます、あの気持ちが悪いコール&手拍子は、やめていただけないでしょうか!!以下、LIVEで感じたこと。


新しい意識で新しいアレンジでカバーされる洋邦の名曲たち。それらに混じって、オリジナルも歌われたが、「週末には食事をしよう」や「アドレナリン」など、これまではあまりLIVEでは歌われなかった曲が新しい意匠でもって披露される。それはまさに「セルフカバー」と言った趣。私の「今日の一曲」は、重々しいROCKナンバーとして演奏された「コイン」。これまでは、この曲といえば、寄る辺ない魂の震える様を具現化したような、どこか脆弱さをも感じさせる歌い方であったりアコースティックギター一本での響きであったりしたのだけれど、エレキギターが中心となった分厚い音と、確たる意志を感じさせる太いボーカル、それらが美しい照明の演出とあいまって、「コイン」が全く別の曲としてそこにあった。なんというか、これまでの「コイン」が途方に暮れた切なさであったとしたら、この「コイン」は身体の底から突き上げる悲壮な叫びのような。なにかどこか神々しさをも感じさせるような。「名曲をカバーする」というのはどういうことか、それを自作でもって示した、このツアーの意味を表した一曲のように感じた。アンコールの出で立ちはブルースブラザーズ。肩幅よりも心持ち広く両足を広げてギターを弾く姿が、とてもかっこいいではありませんか!やはりアップテンポの曲が映えるわー、山崎さんっ!アレンジも洋楽好きのツボをくすぐる。「Sir Duke」ならぬ「Sir Chu」、そしてROCK史上一番有名なリフにのせてボーズ&パーマー!楽しい楽しい。


途中のお楽しみコーナー(?)も、初日は「どうしたもんかな?」みたいな感じではあったけれど、きっと回を重ねるうちこなれて面白くなる可能性もあるし、今まで聞いたことなかった曲をLIVEで聞けるという、とても贅沢な夜だった。もっともっと洋楽カバーしてください、山崎さん!