Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

イタラいーったら

アラビア社「アネモネ」ティーカップ

京都市美術館で行われている「北欧モダン デザイン&クラフト」展に行ってきた。
四条河原町に着いたのが12時くらい、わー、なんだか懐かしいなー。独身時代は京都線沿線に住んでいたので、わりとこのあたりはウロウロしていたのだった。髪の毛切りに行くためだけに来たりね。交差点を基点に東西南北ちょろっと歩いてみる。今日は展覧会に行くというのと、次男がお世話になる修学旅行先のホストファミリーへのお土産探しというのが京都に来た目的。ガイジンさんが好きそうなものをあれこれ見る。流石にこのあたりは老舗が多いので、四半世紀前とそうそう雰囲気は変わっていないなー。もちろんアドレナリンPVからも。
おなかが減ってきたので高島屋のディンタイフォン鼎泰豐で小籠包と排骨麺のセットを食べる。7階の食堂街は人で溢れかえり、並ばないとどの店も入れない状態だったが、ココはアネックス3階なので、混んでおらず直ぐに座れてうれしい。うわぁ、美味しいじゃないかっ。難波のお店よりもコッチのお味のほうが好きかも。小籠包の有名店だけあってもちろん小籠包は美味しいわけだけれど、くせのない上品な味で「あ、おいし!」と思ったらもうおなかの中に入ってしまっていて、ナニがどう美味しいんだかよくわからない。排骨麺、脂身があったらヤダな、と思ったが、しっかり「肉」で、それも柔らかい。こちらのほうは、肉を口に入れると、なんだろう、五香粉?中華料理特有のスパイスがわっと広がる。それがアクセントになっていてあっさりしたスープにまた合うのよ。小籠包も麺も熱いのが値打ちなのでわき目も振らず食し、デザートの杏仁豆腐の小鉢の段になって店内を見渡すと、あらら、若くてとてもセンスのいいお母さんが、上の子が食べるのを世話しながら、お店の中で赤ちゃんにおっぱいをあげていたのだった。慌てず騒がず、自然に授乳する姿が美しくて、見てはいけないかと思うのだけれど、つい目がソッチにいってしまう。私が小さいころはまだ電車の中などで授乳する若いお母さんはちらほらいたが、このごろは見かけなくなった光景。そのグループの席が、かなりお店の入り口近かったのがなんとも。もう赤ちゃんが飲み始めていたので、おっぱいから引き剥がして奥の席に移動するってのもナンだし…までも、お母さんが堂々としてはったのが、とても格好がよかったな。
おなかも大きくなったのでいざ出発。5系統のバスを待っていると、次々とやってくる修学旅行の中学生。制服のグループあり、私服のグループあり。それぞれが手にガイドブックを持ちひそひそひそと作戦を練っている。地元のおじいさんも私のようなものも修学旅行生もパンパンに詰め込んでバスは走る。
「北欧モダン デザイン&クラフト」展、んもうモロ好きな世界!ただ、前に見た「20世紀の夢-モダン・デザイン再訪」展と比べると、あまりに展示物が身近すぎて、代表作じゃないものも見たい!見たことないデザインのものが見たい!と思ってしまったな。コレ欲しいなーと実際若いころ思っていたものがソコにあるんだもの。並べられている素晴らしいイス達。座ってみたい。いくら説明書きに「機能美の追求」と書かれても、座ってみないとわからないよー。でも見るだけ。ううーむ。国立国際美術館がまだ千里にあったころ、大掛かりな「イス」の展覧会があった。その時は、実際にかなりの数のイスに座ることができたのだ。ダリのメイ・ウエストの唇型赤ソファとかね。あの展覧会は楽しかったなー。ああいうのをやって欲しい。
テーブルウェアも、おなじみのブランドが並ぶ。ロイヤルコペンハーゲン、アラビア、ローゼンタール、あぁ、「ドミノ」シリーズだ、流行ったなぁ、コレ。意外だったのはガラス工芸。ははは、「iittala」はずっと「イタラ」と呼んでいたけど、でも「イッタラ」って書いてたり「イターラ」だったり、なんて呼ぶのがホントかなと思っていたら、ココでは「イーッタラ」と表記してあった。なんやどっちもなのね!で、ガラス関連はそのiittalaの製品が殆どで、てっきりたくさんあるだろうと踏んでいたKOSTABODAは一つのケースにしか展示品がなかった。?? Iittala ももちろんいいんだけど、割合的になんかイビツな印象。
北欧デザインを堪能し、またバスに乗って河原町へ。ふらふらとマクドナルドに入り100円サンデーを食して休憩。今日はカロリー過多。ガイジンさんに受けるオミヤゲはやはり新京極かなということで横手に入りお店をひやかして歩く。和モノよね、やっぱり。小さい匂い袋を買う。中に入っている説明が日本語・英語両方表記されているのが決め手。お土産も買ったし、帰りますか。
寝ている間に梅田に到着、実際に触りたいじゃないのよ!という欲求から、そのまま阪神百貨店スカンジナビアハウス」へ。このコーナーでは、さっき見た展示品を「商品」として売っているのだ。もちろん展示されていた椅子もある。うぉ、32万円ですかー。やっぱり「展覧会のお客が座って楽しむ」のには無理な値段よね。たしかアラビアの食器が並んでいたはずー。あれれれれ、アラビア製品は見当たらず、ココもiittala のガラス工芸品がずらずらずらーっと並んでいるのだった。なんでなんで?知らん間にiittala http://www.scandex.co.jp/iittala/index.htmlはでっかい会社になっていたのね。アラビアは傘下に入ってしまっていたのね。隣の食器売り場でもiittalaのガラスコップがたくさん並べられているし、なんか権勢を誇ってますなー。KOSTABODA http://www.kostaboda.com/default.asp はというと、いつか買いたいと思っていたミニスカルプチャーはなくなっており、「お取り寄せもできない状況なんですよー」とのこと。ローゼンタールもアーティスティックなラインはもう高島屋でも取り扱わないみたいだし、日本ではモダンデザイン系のテーブルウェアはiittala の一人勝ち状態なのかな?や、好きなんですよ、iittala。グラス持ってるし。でもいろんな会社のものが満遍なく日本に入ってきて欲しいものだと思う。買えなくても、いろんな製品を身近に見ていたいと願っている。