Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

FarEastの夢

The Art of Color: The Subjective Experience and Objective Rationale of Color
早起きしてGOINGKOBE'07へジャマーバンドを見に行く。地下鉄阪神ポートライナーと乗り継ぎ夙川学院大の最寄り駅まで1時間ほど。11時開場のところ10時半ごろ到着。駅からはボランティアが持っている会場への看板を目印に…って誰もおらんが。いた!と思ったらのったのったとどこかへ歩いている途中だったりして、んー、どうせならもう少し初動を早くしたらいいのに。重要な四辻のところにも誰もおらず、え、コッチでいいんだよね?会場に入る列ももうすこしきちっと並ばせようよ。せめて「最後尾」のプラカードくらい作ろう。ちょうど列の折り返し地点になったので「ここは最後尾じゃないですよ、最後尾はアッチ」と折り返し地点になんとなーく引っ付いてくるグループらに再三言う。多分私がいちいち注意しなかったら列が途中で二股になって厄介なことになってたと思うよー。
さてジャマーバンド。今日は学生さんが3人ボイスパーカッション・ボーカル・コーラス&タンバリンで入り、またあとギターももう一人入りというスペシャルバージョン。そうして演目は3曲だけと、なんだか良くわかんないうちに終わっちゃったーという感じ。タカダさんのギター、キンジさんのハープほとんど聞こえず。学生さん3人も、んんー、観客動員には貢献したけど、私はあんまり…。2曲めがメインステージ最初の「爆音フォークソングバンド」と傾向がかぶってしまったのが残念だったな。「丸正」のような、シンプルな言葉でファンキーな感じのもので押したほうが短期決戦では「ジャマーってナンやねん」というのが伝わったんじゃないかしら。うん、前のバンドが「音は今風だけどやってるナカミは古いんじゃないの?」って印象だったから、ヘンに「若い要素」を入れずに、技術がしっかりしてるR&B主体のバンドです、でも歌はちょっとオモロイで!という「普段のジャマー」で押して欲しかったなー。と、これは肩入れしすぎのファンの与太として聞き流してくださいませー。1000円能登に寄付して会場を出る。
お昼は三ノ宮まで戻り、地元の人たちで賑わう中華料理屋さんで排骨麺を。はらりと肉が骨から外れて美味。スープもあっさりしているのに滋味豊かで満足ー。さてさて今度は阪急で梅田まで、そこから地下鉄にて天保山
サントリーミュージアム「20世紀の夢-モダン・デザイン再訪」鑑賞。http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/index.html こういうプロダクツものの展覧会が好きなのよー。カトレア模様の象嵌が施されたアールヌーヴォーの家具が美しい。こうして歴史を追い各国の流れを見ると、モダンデザインの誕生に日本美術が多大な役割を果たした事が如実にわかるなー。ジャポニズムの流行がなければモダンデザインの出現は四半世紀は遅くなったのではないかしら。アーツ・アンド・クラフツの理想は、もうすでに日本では襖絵にしろ着物の柄にしろ小間物にしろ当たり前のように具現化していたわけで。
イリアム・モリスの展示コーナーで、マンション買い替えを思い出す。当時近所で売りに出されている部屋を見て回った時のこと。オープンハウスのそこは以前の住民の行った大規模リフォームの結果「英国」になっていた。壁紙は紺地のモリスのもの、リビングはそれに濃い茶色の腰板張りで、格調はあったが入るなり「暗い〜〜!」と思ってしまったな。「凝った装飾で、とてもお金がかかっているのです」と不動産屋さんは胸を張るのだが、こぉれは売れないだろうなー、不動産ってあんまり趣味に走りすぎると後々困ることになるとその部屋を見て勉強したのだった。
順路途中の港が見渡せる休憩場所で、ソファにもたれてのんびりする。外は風が吹いている様子。視界を斜めに横切る船。床には日が差し込んでいるけれど空調でひんやりしている。奥さん達のおしゃべりは高い天井に向かって消えていく。さぁそろそろ帰ろう、晩御飯を作らなくちゃね。