Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

超ラブリー

一応私も「超ラブリー」

祖父の50回忌で息子等と実家へ。50回忌になると、法事はお祝い事になるという。長男はこの間スーツ量販店で買った上下を初めて着用、おぉ、なかなか格好いいじゃーありませんの。馬子にも衣装。お寺さんが来はるまえに母が最近購入したニンテンドーDSLiteを見せてもらうと、なんと「超ラブリー」なピンク色だったので仰天。なんでまたと聞くと店員さんが「ピンクですか?」と聞くのでなんのことかわからないけどハイって言った、とのこと。孫に買ってあげるのだと思ったんだろうね店員さん。仏間でみんなかしこまってお寺さんのお経をなぞって唱える。それからぞろぞろと移動してヌーベルチャイニーズのお店で食事。♪中華料理はいけるかい〜的な、とりあえずギョーザとラーメンとチャーハンね的な中華を期待していた小学生には不評だったが、洋皿にキレイに盛り付けられて運ばれる洋風っぽい中華料理にオトナは満足満足。普段食べられないものが食べたいの。だいたいねー、回転する台にどーんと置かれた大皿の中華を皆で取っていく形式は「取り分けを担わされるお母さん」には気楽に楽しめないものなのだ。空気を読みすぎて冷えていく料理を見るのもイヤだし、ペース配分考えないで食べる人にハラハラするのもイヤだし、なによりメンドクサイから始めから分けといて頂戴!帰り道のスーパーで息子等の服だのベルトだの靴だのイロイロ買わされたら、あれー、お財布のナカミ残り僅かに。
実家に泊まる息子達と別れて雨の中モノレールでJACKLIONに行く。今夜は「STREET WALKER」と「ジャマーバンド」の2バンド。ともに50歳前後のベテランバンドらしい手堅さで安心して見ていられる。
バンドの音楽に触れるとき、「あなた達は誰?普段の暮らしはどんな人?いつもナニをどのように感じているの?」ということを曲からわかりやすく伝えて欲しいと私は思う。たとえば絵を見せてくれるように。どんな構図でどんな色を使ってどんなタッチで絵は出来ているのか。それぞれをチョイスする必然のようなものが普段の生活であったりものの感じ方であったりであって欲しい。そこから遊離して、まず「こういう絵」というものがあって、塗り絵のように、その絵を形にしていくためにいろんな要素が選択されるのでは、今ひとつ「あなた達は誰?」ということが知りたい欲求は満たされない。ただ、あぁこういう傾向の絵が好きなのね、というのがわかるだけで。テクニックは充分なので塗り絵は綺麗に仕上がる。こんなに破綻なく綺麗にしあがったからイイ、という考え方もあるだろうけれど、これってよく目にする絵だなーというものより、たとえ少々破綻したとしても、筆の運びにしろ余白にしろ、おぉ、これはあなた達でなければ成し得なかったと感じさせてくれる部分こそが、聴き手の魂を揺さ振るもの、あなた達はこういう人だったのですねとわからせてくれるものではないかな。
ジャマーバンドはジャマーバンド以外のなにものでもない。というかアク強すぎ。そのアクが受け入れられない時もあるだろう。今夜のお客さんはジャマー初めての人が多かったのかな?前半そのアクにビックリされたか「……」という空気も感じられたが、「あなた達は誰?」に対する答えを早々に出されて(それも大声で)一挙に親密な間柄になって行く。楽しいー。なんか今日はあにきさんの音がボーカルにしてもギターにしても突出して大きかったような気がする。キンジさんの歌声が埋もれるような印象もあって、そこがちょっと残念だったかな。アンコールはまたまた戸口さんの口琴、そしておぉ久しぶり藤江さんのギターが加わっての「ほやけど」セッション大会。藤江さんのギターも「僕はこういう人です」というのが良くわかるギターで格好良かったな。戸口さんも、あんなロッキンコーキン戸口さんしかできないし。ラストの「ライブハウス」、ギターソロでぐいーんと前に出すぎたあにきさん、これから!というところで線が外れて音無しに。いつもは強面のあにきさんが、うひゃぁという表情で舌を出して笑ったその顔が、いやぁ50才の紳士にいう言葉では無いかもしれないが「超ラブリー」でございました!