Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

なりかわりまして

ご好意で朝日新聞の関東版に載った「山崎まさよしHMAツアー東京国際フォーラムLIVE評」を読ませていただいた。筆者は小倉エージさん。で、このLIVE評の感想を。これはもう私の勝手な印象なので、小倉エージさんに「そんなつもりとちゃうよー」と言われるかもなのだが、憑依して喋らせていただくとすれば。


まず、ツアーの位置付けの説明とLIVEステージの演出の様子、バンドメンバーの説明とLIVE構成はこんなカンジ、と。
彼のLIVEで特徴的なのは、音楽面では一つの色に染まらない、たくさんのジャンルを咀嚼した事が曲ごとに呈示されることだろうなぁ。いやー、わかりやすぅ!わはは、次はこうきたかぁ!まさにジャンルのデパート!こりゃ音楽好きにはタマランわ。

ディキシーランドジャズ風の展開、サイモン&ガーファンクル風やニール・ヤングのスタイルを踏襲したものもあり、ブルースやR&Bへの系統だけに限らずロック、ポップス、フォークへの親しみが音楽基盤を形成してきたことを明らかにする。

それにしても、一番特徴的なのは、客だなぁ。うーむ、会場一杯の老若女女がキャーキャー言っている凄さ。この不細工ではないが物凄く美男という訳でもない三十路半ばの男に押し寄せる津波のようなハートマーク。ナニが貴女たちをそうさせる。まぁ身の回りのことを綴ったきゅんとする歌詞の作風もあるんだろうけどさ。

不器用にも思える実直な歌唱が物語るかたくなさや誠実な人柄がファンの心を捉え続けてきたに違いない。

ハート目してキャーキャー言ってると見過ごす所もあるかもしれないけれど、でもたくさんLIVEを見てきたものからすると、まだ荒削りな所やヤリスギのトコロも見えなくも無いんだよ。でも、うん、ROCKトリオバンドとしては、かなりイイセンいってると思う。キャーキャー言ってるご婦人達はホントにこの凄さをわかっているのかね? 俺はわかるよ、どんなに女性にキャーキャー言われようと音楽的には譲れないと思っている君のこだわりがね。

リードギターに込めたブルースへの愛着と執念が頼もしく、ほほ笑ましく思えた。


当たらずとも遠からず、ではないかしらん。なんかこう、小倉エージさんの困惑と苦笑と賞賛が見えたLIVE評だった。