Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

親指ピアノ

山崎まさよし氏はツアーでのLIVE時に、アコースティックギターエレキギター以外の楽器を使用する事がある。ドミノツアーの時はジャグバンド風のアンコール演出にあわせて、バンジョーを弾いてはったし、今回は12弦ギターを手にしてはった。今回のLIVEアンケートには「オートハープを弾く山崎氏を見てみたい!」と書いた。いいと思いません?メヌエットなんかもうモロ吟遊詩人ですよ!までも、弦楽器とはいえ、ギターとままったく勝手の違う楽器だから無理か。この際キタローさんに頑張っていただいて!で、もうひとつLIVEで使用していただきたいのが「カリンバ」なのである。金属片を指で弾いて音を出すアフリカの楽器。
このカリンバを学校教育の場で活用なさったのが、ジャマーバンドのぎゅうどんさん。その顛末がこの記事。「晴三さん来る! 子どもたちとカリンバです。」 ジャマーバンドの対バンで出てはったアミーゴス山田晴三さん(http://homepage2.nifty.com/OH-CAN/haruzou/haruzou.html)のカリンバに、ぎゅうどんさんの同僚の先生が興味を持ちはったのだ。

夏休みに、子どもたちとカリンバをつくろうと思い立ったこの先生は、自分でも試行錯誤して、いくつかのカリンバをつくりました。そして、100均の材料を使い、格安でのカンリバづくりに成功します。 
 さてここからです。せっかく子どもたちがカリンバをつくるのだから、カリンバのすばらしさを知ってもらいたいということで(実は、私たちが一番聴きたかったのですが…)、山田晴三さんに来ていただけないかと、ダメ元のメールを送ってみたのが9月の頭でした。

このフットワークの軽さ!もともとカリンバは何も材料がないところからの工夫で生まれた楽器なのだから、100均で材料を調達できるわけね。子どもたちはそれぞれカリンバをつくり、ワクワクしながらカリンバの名手を待つのだ。

そして、ついに晴三さんのカリンバ演奏が始まりました。
 シェイカーをカリンバに着け、シャカシャカとリズムを取りながら、カリンバの伴奏に合わせて、晴三さんのすばらしい歌声…。子どもたちの吸いつけられるような瞳、ポカーンと開いている口、何が始まったのか、一度には理解できなかったようです。
 そらそうやと思います。自分たちがカリンバをつくって、やっと演奏できるようになったのは、「カエルの歌が聞こえてくるよ…」とか「咲いた咲いたチューリップの花が…」とかの旋律をならすという程度ですから、カンリバを演奏しながら、シャカシャカ鳴って、それに歌まで…なんていう神業は、そう簡単には理解できないわけです。
 1曲目が終わったときの拍手と興奮した子どもたちの顔は忘れられません。

あぁ、素晴らしいなぁ!自分達で楽器を作り、そうしてその楽器の超一流の名手の演奏をじかに体験する。どこにでもある材料で、誰にでもでき、そうしてそれは究めれば素晴らしく豊穣な世界も表現できるカリンバ。子ども達にとっては最高の「教育」だったのではないか。カリンバ万歳!メロディを奏でられつつ打楽器的興奮も味わえるものね。コンパクトだし、オカリナのように作っている最中に壊れる心配もあまりなさそうだし。そうして、子供らだけの狭い世界での僅かな差ばかりに囚われるのではなく、世の中にはごっついことをする人がいてるのだ、ということを身をもって感じられる幸せ。また、そうしたゴッツイ事を楽しそうに披露してくださる事によって、生きる喜びを目に見える体験としてとらえる事ができるというもの。そうして、発信されたなにかでもって、自分が感動するという体験を、体験する事!
ゆとりの時間を使って、この体験は行われたのかな?こういう経験ができる、それこそ「フレキシブル(ゆとり)な時間」を教育現場で確保できる、という点に限れば、ゆとりの時間の意義は大いにあると思う。ウチの子供らの「総合学習」の成果は、和紙で飾られた六角形の小引き出しを作ることだったりして、どこの老人会の文化サークルやねん!と思ったものなぁ。

そんな総合学習を受けてきた長男、昨日は推薦入試の発表日。「私を入会させるようなクラブに、私は入会したくはない」と言ったのはグルーチョ・マルクスだが、昨日の長男も同様な事を言っていた。曰く「あの面接の内容で僕を合格させるような大学なんて、僕は信用できません」…よっしゃ!次行こ、次!一般入試でガンバロウ!