Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

私もまとまらないまま

日々精進

土曜日LIVEを見、また新しい出会いをnetでし、今朝「音楽配信メモ」の7月23日を拝見して、とりとめなく考える。

You Tubeでいろんな過去の山崎まさよし映像が見られますよ、と教えていただいて覗くと「これって私がムカシ編集したお楽しみ映像かな?」と思ってしまうものがあったり、以前私がMDやらカセットにびちびち入れて知人に渡したFMスタジオLIVE集が、いまや立派なCD-Rになって見知らぬいろんな方のところに伝播しているのを目の当たりにする。すごいスピードでミュージシャンやファンを取り巻く環境が変わっていくのを感じる。

土曜のWELCOMEのLIVEについてのあにきさんのblog「POPよもやま」から「まとまらないまま」。諺の「百聞は一見にしかず」の通り、たとえばYou TubeのメンバーになってLIVEの模様をUPし誰でも見られる状況にする事は、この「とんでもないバンド」を存在を知らしめる一助にならないかな?あるいはジャマーバンドも。すでにWELCOMEのベース井上マモルさんがメンバーである「だててんりゅう」の音楽はダイレクトに世界で評価され現地サイドから招聘されてアメリカLIVEツアーも成功させているわけだから、その延長線上として。
それともう一つこの部分。

衛くんは、去年のアメリカツアーで、連日アメリカのバンドとタイバンする中で、「絶対にほかにはない自分たちの音を作る」という気概ですべてのバンドがプレイしていることに安心したそうです。そんななかで自分たちが受けたことに対して、嬉しくもあったとも。(略)たぶんそのときの経験が、時間かかって消化されて、今の衛君のベースになってるんよなあ。そしてそれは、彼らがゲーノー界的な今の日本のシーンにいたら、絶対にできなかったことなんよな。だって、あまりにも手続きが煩雑やし、いろんなリスクが大きいから。
まとまらないまま

お好きなミュージシャンが後発の同系等今ひとつグループよりも評価や認知がなされていない!と憤っておられる方が日曜にメールをくださって、で、「やはりメジャーでばりばりやって、全国ネットのレギュラー番組を持たないとダメ!」と仰るのだが、ううーん、「日本という狭いゲーノー界シーン」ではまぁそれは一つの真理であり、ファンの立場から言うと接する機会が増えるのは単純に嬉しい事だが、一概に「メジャーでばりばり!」が目指すべき頂点ではないように思える。お好きなミュージシャンは既に世界的に有名なフェスに招聘されてるわけだし、「狭いゲーノー界シーン」での評価や認知に一喜一憂しなくてもよいように感じる。おなじあにきさんの「僕の知ってる日本のROCK」での予言的エントリー「売れる・知られる」を参照のこと。

バイヤーである僕らはどうしたらいいのか。これははっきり「ストリートに出よう。ライヴに触れよう。」ということです。幸い、ネットの普及やPC設置の蔓延で、すべての業態で、ある世代以上には「もうライヴしかない。なんにせよ、ナマのパフォーマンスがいいものしかだめだ。」という認識が生まれつつあります。ライヴ形態が貴重で最後の価値判断になって来ているのです。
売れる・知られる

そう、結局、いろんな映像がYou Tubeで見られたとしても、やはり圧倒的なものを体に浴びる快感は得られない。ただ単にそういうものは最終的にそうした快感を得る為のちょっとした手引きのようなものでしか無いと思う。 

でもって。冒頭の音楽配信メモYouTubeコラムをNIKKEI NETに寄稿して思ったことなど」から。

だからいいんだよ。もしかしたらYouTubeは潰れるかもしれないし、ファイル交換ソフトでたくさん逮捕者が出ていくかもしれない。そういう状況になっても、クリエイターは作品を創って、どのような受け手にどうやって届けるのか、ということをシンプルに考えていけばいいし、受け手は受け手で自分が消費したいコンテンツを、(その時に)一番理にかなった方法で消費していけばいいのだ。

お金になるかどうかはそのあと考えればいいじゃんね。何のためにコンテンツを創るのか。何に突き動かされて表現をするのか。そこをもう一度自分の中で答えを出して一から始めていけばいいんじゃない? 今は「技術の進歩」がもたらした「チープ革命」と、インターネットでダイレクトに受け手と作り手がつながる「回路」があるという点で、明らかに昔と状況が違うわけでね。
YouTubeコラムをNIKKEI NETに寄稿して思ったことなど

ようやく自分の世界を作り上げてきたミュージシャンが日の目を見やすい状況になってきた、ということなのだと思いたい。

You Tube山崎まさよしムカシ映像に関しては、以前好意からお渡しした先で、その映像が「レアチケットを譲ってもらうための特典」として機能しているのを発見して、少なからず憤ったことがある。ま、「ソンナコトに使うなよな!」と怒るのはコッチの勝手な正義感と性善説を信じてしまうお人よしさ加減のなせる業、と言ってしまえばそれまでなのだが。私の「気持ち」がそういう取引の材料にされるなら、いっそYou Tubeで「誰でも簡単に見ることができる」ようにしたほうが気分がいいな。