Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

下を見て生きる

身だしなみは大切

同じコトを伝えるのでも、言い方一つですごく不愉快になったり、そうでもなかったりするものだ。なんともモヤモヤしたキモチを抱えながら仕事をしている。「あそこに荷物がきてる」と、ぞんざいに言い渡されるとき、なにをどうすんねーんもうすこしきちんと指示してくれよ、と思うのだ。入荷したものは残さずやって帰ってね、と言われるときには、つまりそれはシフトの時間なんてあってないようなモノですね、と諦めてはいと言う。気持ちよく皆で仕事が出来たらと思うので、なるべく仕事に向かう態度はフラットにしておきたいのだが、曖昧な指示のために意思の疎通を欠いた時、まるで自分が「なにもわからない幼児」のように扱われる不愉快さに、一人隠れて怒りで身を震わせる時もある。あーぁ、ホント、ヤんなってきたなぁ、仕事やめたいなぁ。そんな時、「たとえ馬鹿扱いされてもあれよりはマシか」なんて思いだすことがある。
某デパートが好きで、若い頃時々行っていた。ローゼンタールの食器を見たり、アメリカン・フォークアートのリビング用品を見たり。もちろん洋服や靴、バッグもあれこれ見て楽しんだ。買うことはめったになかったが。あるとき、時計だったかメガネだったか、そんなコーナーを覗いたことがあった。売り場の主任なのだろう、恰幅の良い年配の男性が白衣を着てあれこれと売り場担当者に指示を出していた。その声が大きくて言い方も偉そうで、怒鳴り散らされる売り場の人はみんな下を向いて仕事してて、あれー、なんか明るくない職場だなぁと思ったのだった。ここでは買いたくないなぁ、でもどんなもの置いてあるかだけは見ておこう、とショーケースの近くに寄ったなら。うわぁー、助けてー!その「偉そうなおじさん」の口臭がものすごかったのだった。歯槽膿漏ですか?こんなにヒドくて大丈夫ですか?で、のべつその白衣おじさんは怒ったり怒鳴ったりしているのだった。黙ってて、お願い。息しないで。ショーケースの中は覗けなかった。速やかに退散した。こんな凄まじい口臭に耐えながら怒鳴られる毎日ってどんなだろう。その売り場担当者達に激しく同情してしまったな。
あれよりもマシ、あのことと比べたらまだこんなことヘッチャラ、日に何度も思い返して自分を納得させる毎日。