Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

香港で物見遊山 3日目

7時ごろ起床。香港島は今日も霞んでいる。Fog City。今朝の朝食はツアーにはついていない。朝からどこかのお粥屋にでも行きたかったが、母はそのようなしんどいことはしたくないらしいので、昨日奇華餅家にて購入してあったバナナのカステラ(蒸してあるのかな?焼いてあるのかな?)を食べて済まそうということになっていた。
ヨーグルト買ってきてという母のリクエストにより、一人またしてもセブンイレブンへ行く。今回はホテルの裏のトコではなしに、ちょっと足を伸ばして竹園海鮮飯店の隣の店にしよう。昨日通ってきた道の一本手前の道をずんずん行ってみる。朝から混んでいるお粥屋さんや、なにやら地元の人が入れ替わり立ち代り買って行くスタンド風の食べ物屋さん。フルーツも売っているような気配なのでかなり気になったのだが、忙しそうにしている人たちに混じってもたもた注文などしていたら迷惑になるだろうと思い断念。
セブンイレブンの店内は、どこでも大体同じだな。ヨーグルトを探すも、よくあるカップに入ったような固形のものは見当たらない。ナゼだ。香港の皆さんはスプーンですくうようなヨーグルトは食べないのか。仕方ないので果物が混じったドリンクヨーグルトをえらぶ。ん?ドリンクヨーグルトの横にあるのは「ドリンク楊枝甘露」ではないか。うひゃひゃひゃ、買ってみよーっと。13.5HK$也。一緒に買ったQooとそのドリンクヨーグルトが5.9HK$なのだから、2倍ちょいか。190円くらいね。
部屋に戻って朝食タイム。ポットで湯を沸かしてお茶も入れよう。バナナパンはなかなかいいお味。おいしいおいしい。ちぎってわしわし食べる。「ドリンク楊枝甘露」も、昨日ダイナスティで食べた楊枝甘露を4倍希釈したようなしゃぶしゃぶだが、タピオカも入っているし、かんきつ類のぷちぷちもちゃんとあるし、これはこれでOKよねー。そうだ、と思い出し、ダイナスティから持ち帰った白いお饅頭を食べることにする。んんんん〜、これすっごいおいしいねぇ!ココナツがまぶされたやわやわした乳白色の求肥の皮に包まれていたのはマンゴー餡なのだった。これは生の果肉も入っているのかな?ほどよい甘さといいフレッシュさといい、あぁシアワセー。よかったなぁ持って帰ってきて。でもって昨日のあのオナカぎっしり状態でこれを食べるのは、この味がもったいないよね。いつもは消化剤を飲まないとすぐに胃酸過多になってしまう母だが、昨日はあんなに食べて、そして薬を飲まなかったのに、今日はすこぶる胃の調子がいいそうな。ダイナスティの調理が良かったのか、食事しながら中国茶をしこたま飲んだのがよかったのか。
オナカもふくれたし、さぁ11時半の集合までおみやげを買いにいきましょう。9時ホテル出発。で、また奇華餅家で買い物。今度は真剣にあれやこれや物色。箱の中にはいくつ入っているのかな?これは会社にこれとこれとこれとこれはウチで、こっちは英会話の教室用に。お隣はこれで下宿人にはこれ。これも美味しそうだからひといろずつ買ってみよう。こまごまと結構買ったがそれでも一人千円はいかない計算。帰りの荷物を機内持ち込みだけにしなければ、もっと買えるんだけどなぁ。
沢山のお菓子を部屋に置いて再出動。さぁどうする?まだ時間あるねぇ。集合してから行くのは免税店と糖朝だけみたいよ。んー、さっきのマンゴ饅頭美味しかったね、あれ買えないかなぁ。昨夜ダイナスティで食事している時に、気になったことがあったのだ。食べている人にウエイトレスさんが白い箱に入ったお土産のようなものを持ってきて手渡すシーンを何度も見たのだ。あれは何が入っているのだろうと思っていたのだった。もしかしてエッグタルトやこのお饅頭が入っていたのかも。人気の品なのでテイクアウトを頼む人がたくさんいるのかも。
ホテルに行ったら持ち帰り用のが買えるかもしれないねぇ、ということになり、またしてもニューワールドルネッサンスホテルに行くことにする。当然カシミア店の前を通るわけだが、あぁぁ、母は遂に店に突入、目当てのセーターを触ってみたりしているのだった。あらましかし、Mサイズはもう売り切れてない。サスガ半額値引き商品。いやいやいやSでは小さいでしょうー。このLだとだぼっとするかもよ。仕方がないねぇ、と未練を断ち切る母、無念。気を取り直して、ホテルに入る。入ってすぐのところにいるコンセルジュらしき人に、果敢に事情を英語で説明しだす母、おぉ頼もしいぞ。「我等ハ昨夜満福樓ニテ食事シ美味ナルでざーとヲ供サレタ、本日ソレを購入シタイト欲ス」え、どんなモンなんですか?という問いに「あうとさいどは白クそふとナしぇるwithここなつふれーく、いんさいどハまんごーふれいばーノsomethingアマイぺーすとデアル」とかなんとか。ようやく事情を理解したらしい彼はどこかに何度か電話をかけたのち、ソーリー、マダムと言うのだった。ダイナスティ関係者に聞いてみないとわからない、11時にダイナスティがあくので、そのときにもう一度直接ダイナスティに行って聞いてみてくれ、とのこと。11時かぁ。じゃぁムリだよね。カシミヤのセーターもダメ、マンゴー饅頭もダメとなり、意気消沈する親子であった。
ま、仕方ないよねっとカラ元気を出し、どこか喫茶店にでも入ってなにかフルーツを食べるという次なる目的を無理やりひねり出し、フードコートがあるというハーバーシティのほうへ歩いていく。香港はアチコチで工事をしている。地下の迂回通路も多いし、目指す方角に行きたいと思っていても、なかなか最短距離では行かせてくれない。あれ?ハーバーシティってどっちだったかな?勤め人たちに混じってウロウロしていると、商店の並びに行きたいなと思っていたフルーツパーラー「許留山」があったのだった。あったあった、でも、そこはシャッターが閉まったままなのだった。ありゃ?定休日?それにしては打ち捨てられたような風情なんですけれど。もしかしたら閉まったままなのかな?つくづくついていないのだった。でも、「どこにでもあるチェーン店の許留山」といろんな本やらnetで読んでいたのだが、店舗を見たのはコレが最初。それも閉まってるし。大丈夫なのか〜っ。んー、もっと先まで行ってどこか果物を食べられるところを探そうか、でももう結構いい時間よね。部屋に帰って荷物を作ってチェックアウトしないとね、ということでもと来た道をたどる。許留山は空港にもあるそうだから、後で待ち時間に食べよう、そだ、オーダーするとしたらやっぱり「楊枝甘露」よね、許留山の楊枝甘露はアイスも入ってるって聞くし。きゃーっ食べたいっ
なにやかやと買ったもので荷物はふくれあがる。母はごろごろ牽くタイプの四角いソフトトトランク+トート+買った大きめハンドバッグと三つになっている。ありり、これをみんな「機内持ち込み」するの?一個多くないかい?私はショルダーとぽんぽんに膨れた手提げカバンだから、二人で5つ。ううーん。どうかねー。
チェックアウトを済ませ、ふたたびバスへ。福岡からの三人は乗っていなかった。きっともっと早くになにか済ませるツアー内容があったのだろう。「まず、DFSにご案内します。場所だけ覚えてくださいね。そこからお食事場所に移動します」とのことで免税店で降ろされる。店先には手持ち無沙汰な風情の福岡のお父さんが立っている。お父さんに「お買い物しないんですか?集合時間までちょっと待っててくださいね、食事場所までお連れしますから」と声を掛けつつ、我らに1000円分のクーポンを渡すガイドさん。「お食事の後、この免税店でお買い物していてください。集合場所はこの出口、集合時間は12時45分です。」はいはい。で、こっちです、とずんずんと免税店から北へ向かっていく。糖朝に我らを送り届け、店側に「ツアー客」であることを告げると取って返すガイド氏。今度は福岡組を四川料理へと連れて行くのね。ごめんねー、一緒にしなくて。
糖朝はまぁまぁの混み具合、座るとツアー内容の通り、ワンタン麺が出てくる。糖朝は英名「スイートダイナスティ」、ダイナスティって名前に縁があるなぁ。麺は細いが歯ごたえがある。おつゆは海鮮のだしがしっかり出ていて、なかなか複雑な味。でも、もうほんのすこぉし、塩を足したいなー。男の人だったらまだなにか食べたくなるような量なのだが、昨日の飽食でもって、我らにはちょうどいいくらい。でも、隣のテーブルの人らがどんどん頼む飲茶の点心、あぁ、あれは腸粉ってやつだな、あれはシュウマイの仲間か、ん、なにやら焼き物だな、非常に気になる。食べて見たいなぁ。次また来たときのオタノシミね。さて、念願のマンゴープリンがやってくる。昨日の昼食べたホテルのマンゴープリンも美味しかったけれど、ここのも美味しい。なんだろうなぁ味ももちろんだけど、このほんの少しもちっとしてるけど、でもねとねとはしていない口当たりかなぁ。
ツアーに含まれているので糖朝ではお金を払わず、さぁ、免税店へ行きましょうか。トワレを探すぞー!一階はずっと化粧品や香水の売り場が広がっている。ランバンはどこかな?え、え、え、取り扱ってないんですか?ナゼ?あんなに日本じゃ流行っているのに。そういえば、空港の免税店でも見当たらなかったし、「免税店」というところは縄張りがあるのかしらん。セリーグパリーグみたいに。化粧品会社系の香水はあって当然として、それ以外の会社のだとブルガリがやたらと目立つなぁ。ふと振り返ると、クリニークのトコで店員さんと話し込んでいるぞ母は。どうしたの?え、今度はクリニークのクリーム買うわけね。黒真珠クリーム三個セット買ったばっかりじゃないですかー。「でも日本でかうよりかは安いし」まぁそうだけど。で、せっかくクーポンを使おうとしても、化粧品では使用できないとのこと、なんじゃそらーっ!香水でしか使えないらしい。役に立たないクーポンだなぁ。そういうのってあらかじめクーポンに印刷しておきなさいよ。クーポン使えないんじゃ日本で買うのとそんなに違わないんじゃないの?
釈然としない思いを抱えたまま、集合場所に行く。福岡組も食事から戻り合流。ガイドさんとはココでお別れ、どうもありがとう、お世話になりましたー。次のツアー客を迎えに行くのだろうか。今回は総勢5人、二つのツアーの合体だったが、いつもはもっと人数が多いと言っていた。三つも四つものツアーの合体だったら食事の世話などどうするのだろう。もう少ししたら日本女性と結婚すると言っていた。お幸せに。
別のガイドさんとともに空港までバスで行く。もう香港ともお別れ。楽しかったけど早かったね。ちょっと疲れたな。福岡組は搭乗まであまり時間がないようだ。あれこれガイドさんから説明を受けてすばやく遠いカウンターへ消えていく。お元気でー。我らは4時20分の飛行機、まだ2時間以上はある。荷物の多さが危ぶまれたが何事も無く出国手続きをすませることができ、広い空港のデパーチャーフロアに出ると、ほらまた免税店だ。最後のチャンス、トワレを探しに香水が並ぶ一角に入り込む。んー、やっぱり無いのだった。どこの免税店でも置いてあるブランドは大体同じだな。ロクシタンのコーナーがあったので小さいシアバターの缶を購入。練り香水はセット売りのみでばらで売っているものはない。ローズのが欲しかったけれど、まぁいいや、日本で普通に買おう。母はまたまたお菓子を購入している。家まで持って帰れる?今は私が荷物持つけど、空港バスの降り場から家まで一人で帰るんだよ?
さぁて、まだ時間ある。なにか冷たいもの食べようよ。許留山はどこかな?案内図を見て探すと、おぉノー!許留山は到着フロアのほうにあったのだった。ダメですがな、行けませんがな。あぅぅぅ。この時点で完全に母の戦意は喪失、もう搭乗口のほうに行っておこうよと言い出す。えっえっ、なにか冷たいものは?Qooが残ってるからそれでいいと言う母、ううーん、もう行くの?まぁいいけど。シャトルトレインに乗り、搭乗口まで。端っこも端っこ、もうこれ以上奥は無いという番号なのだった。ね、もうHK$ないの?いや、あるけどお留守番してる下宿人が香港行くって言ってるから残ったお金はあのこにあげる。あぁ、なるほど。じゃ私残ってるの使ってくるね。ここで待ってて。ムービングウォークに乗ってすこし戻りまたしてもお店にふらふら迷い込む。しかし手持ちの小銭ではなにも買えないのだった。あぅぅ。仕方ないなぁ。量り売りのチョコレート屋さんでもって勘に頼って袋にあれこれ詰め込んでみる。どうだっ!こんだけしかないのよーんと小銭を渡すと、ハミ出た分ぽいっと上の一個つまんで放り出し、お会計となった。これで全部HK$終了〜!
さて、時間になり飛行機へ。今度は真ん中へんの席だった。あぁよかった、またトイレのそばだったらどうしようかと思ったね。飛行機は満席、香港の人が多いのかな。ねぇ、コレ買ったんだよ。機内誌のなかのカタログに載っていたシアバターの缶のページを見せる。で、実物がコレ。えーっ、これってこんなに小さいの!写真だと大きく見えるねぇ!で、ほらナカミも満タンには入ってないし。でも良いんだって。ふぅん。手帳に買ったものや使ったお金などを書いたり、ああだったねこうだったねと喋りながら過ごす。母はやはりお疲れ、返事が無いと思ったらうとうと寝ていた。窓の外は雲ばかり。MDを聞きながらぼんやり見る。そうこうしているうちに食事の時間なのだった。今回はメニューがポケットに挟まっていたので吟味、やっぱり肉かな。担当は男性の客室乗務員さん。母のところで肉は終わったらしく、私にはビジネスクラスの肉料理を用意するとのこと。OK?OKOK!ということで母は煮込み、私はステーキと相成った。味は…まぁまぁかな?付け合せのポテトが美味しい。冷凍のお寿司はいらないなぁ。行きと同じおそばのほうがいい。あ、アイスを配ってるよ。行きはどこに種類が書いてあるかわからないうちに選ばないといけなかったが、サイドに書いてあるとわかったから今度はちゃんと選べるぞ、と意気込んでいたら、なんともはやすでにもうチョコレートしか残っていないということで必然的にチョコレート味に。まぁいいか、ハーゲンダッツだし。
食べ終わりトレイも片付けられる頃にはだんだんと私も眠たくなってきたのでMD聴きながらうとうとする。アナウンスに起こされ目を開けてみたらもう外は夜の闇なのだった。下のほうに広がる細かい光の粒。どこだろうねぇ。九州かなぁ。それとももう四国?あぁ、橋があるよ、わぁ、近くなってきた。ごつんとすこしショックがあり着陸した。わぁー、帰ってきたぁ。帰ってきちゃったよー。
入国審査をすませ、空港のロビーに出たときはもう9時なのだった。帰りのバスは何時かな?えぇっ、9時5分!えらいこっちゃ、急がなきゃ。大阪行きのバス停までひーひー走る。間に合ったー。ばぁちゃん、ありがとうー、乗るからね。母も自分の乗る方向のバス停へと急いでいく。気をつけて帰ってね。楽しかったね。バスはぱらぱらとやってくる乗客を待ってなかなか時間になっても発車しない。どうなってんのかなぁ。と思ったら、ん?母が走ってこちらへ戻ってくる。どうしたっ、ばあちゃんっ!え、このバスに乗るつもりなのかな?もうアッチ方面のバスはなくなってしまっているのか?間に合うのか?はらはらしていると、あらららら、今までぐずぐずしていたバスは、母を残して出発してしまったのだった。あぁぁぁ、ばぁちゃぁぁ〜んっっっ 次の日聞いたところによると、母の行き先のバスは出たところで次まで一時間待たないといけなかったそうで、こちらのバスに乗ろうかと思ったそうだ。仕方ないのでもとのバス停に戻ってはじめの予定通り帰ったらしい。ビックリするじゃないか〜。
10時半には我が家に帰れた。お母さんやお母さんやと息子達。ただいまー。ほらこれ、とお菓子の数々を出してみる。でも一番喜んだのは空港で小銭処分のために買ったチョコレート達なのだった。お留守番ありがとう。ふふふ、楽しかったよ。今度はみんなで一緒に行こうね、香港。