Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

「できるだけ」といえば

お相伴にあずかって、有山じゅんじさんのLIVEをおさめた音源を聴く。それも二日分。つまりは二夜連続で濃いLIVEを鑑賞して、いやぁもうオナカ一杯です〜。
10月のうちに行われた二つのLIVE。どちらもとても小さな場所でのライブショウ。高架下なのか電車がごとごと通る音が響いたり、近くに消防署か病院があるらしく救急車のサイレンが響いたりしている。しかし、コレだけ雰囲気が違うのだなぁとびっくり。一つは、客が歌いたくて騒ぎたくて前のめりになっているLIVE。もう一つは客がはにかんでもじもじしているLIVE。どちらにしても御しがたい客の手綱をぐいぐいと引っ張り、それぞれの客に幸せな時間をもたらすこの手腕よ。
「騒ぐ客」の時は「もじもじ客」に比べて歌い方に「ドス」が増す有山さん。歌声全部に濁点がついている。で、私はちょっとニガテなあのアク、最初の一節を母音を強調しながらずいぶん低いピッチから入ってぐいと持ち上げるようにする歌い方が強烈。なるほど、そのインパクトでてんでに騒ぐ客を恫喝しているんだな。で、相手がうぉと思ったその隙に自分のペースに持ち込んでいく。軌道修正しながら客の「騒ぎたい気持ち」に道筋をつけて、正しく騒がせてあげるのだ。「もじもじ客」の時は、濁点はついていないし歌い出しもやさしい有山さん。大丈夫だよ〜、怖くないよ〜。そろりそろりと笑わせて緊張を解きながら、もじもじを小出しに解放へと導いてくれる。最後はにこにこと楽しく参加するお客さんたち。うまいなぁ〜、有山さん。どちらにしても、まったく無理強い感ないもの。こんなに小さなスペースでのLIVEが多かったら、このくらい客の扱いに長けていないとタイヘンだろうな、とも思う。
「騒ぐ客LIVE」の時に気になるMCあり。アンコール時、ナニ歌おうかなとおっしゃる有山さんに「キムチ!」とお客がリクエスト。♪キムチはできるだけ辛いほうがいい♪ パチンコですってお金ない、ご飯のおかずはキムチだけ、だから辛いほうがご飯がたくさん食べられる…てな歌。「ホンマに最近こういうこと思うこと多いねんけどな、こうやって『キムチの歌!』って言われるたんびに、『セロリ』っていうのを作っといたらよかったなってな。ちょっとちゃうダケやのにな!わはは!ぜんぜんちゃうな。ホンマ、『セロリ』って歌とったらもうちょっと大きなのろしが上げられたのにな!」ふふふ、有山さん、ぜひいつか、山崎まさよしさんと「セロリ」をセッションしてくださいね!