Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

そのテがあったか!

Harvestトニー・ベイジルの「ヘイ!ミッキー!」が好きだった。お馬鹿でキャッチーなメロディー。PVでは濃いアイシャドーに真っ赤な口紅、そんなメイクなのに髪の毛をきゅっと横で結わえてチアリーダーの衣装でどたどたとコミカルに動き回っていた。で、ゴリエちゃんのカバーがオリコン1位なんですって?私はバラエティー番組に疎くて「ゴリエ」がどういうキャラクターなのかさっぱりわからないのだが、女装のための濃い化粧+チアリーディング=「ヘイ!ミッキー!」というのには、いやぁそのテがあったか!と愉快になった。
山崎まさよしの「十六夜」も同じ。「和」を強く感じさせるメロディと歌詞。それとROCK的なものを一つにするときの触媒として「Heart of Gold」を持ってくるなんて、「そのテがあったか!」
いままで「ビートルズ的なもの」を触媒にする、「フィル・スペクター的なもの」を触媒にする、「ボブ・マーリー的なもの」を触媒にする、「スライ的なもの」を触媒にする、いろいろなアプローチがあったが、「ニール・ヤング的なもの」を触媒にするという新しい視点。
それまでの融合は、なんとか日本臭さから脱却することを目的としてたように思えるのだが、そこを突き抜けての「和」を強調するためのポジティヴな融合だからこそ、「十六夜」を聴いた時にわくわくしてしまう。
それにしても「Heart of Gold」は、言われるような「隠れた名曲」ではないだろう。誰でも知っててアタリマエ、とまでは言わないが、「世の中のスミッコにこんな曲が隠れてて、ソレをコッソリ流用した」なんてレベルのモンでは断じてない。逆に「なんで誰も聞いてスグ、あ!と思わんの?」と不思議に思ったんではないかな?制作側は。