Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

セッション好き

http://d.hatena.ne.jp/kzroom/20040730#p1
ずっと前、ちょうど山崎まさよし氏が「水のない水槽」をリリースした時分に、東京FMの番組にスガシカオ氏とともにゲストにでたことがあった。そのとき二人の「音楽の作り方」の違いについての山崎氏の説明が「言いえて妙」だった。
「僕はでっかい石をえいやって力ずくで持ち上げようとすんねん。シカオちゃんは細かい石を積み上げてでっかい石ぶんの大きさにすんねん。」「それじゃ俺はセコイ人間みたいじゃん!」「や、でもな、だから俺はときどきグシャッと潰されんねん。シカオちゃんは計画だててやるから全部が失敗ってことはないやろ。」
こういうところにも象徴されるように、山崎氏はセッションでより光る。シカオ氏はどっちか言ったらセッションはそう得意なほうではないな。でもCD音源での陰翳を感じさせるノイズの入り方なんかは、山崎氏の音源にはない魅力。精緻な絵画を見るような。
私は「楽器が上手」「歌が上手」「セッションができる」そんなミュージシャンが好き。楽譜が読めるかどうかという点は意識したことはないけれど。それはつまり「LIVEで輝くミュージシャンが好き」ということなんだろう。シカオ氏は「やまちゃんは音楽的身体能力が高い」という言い方をするがまさにその通りで、その場その場の一瞬で変化し躍動する音楽に触れることができるというのが山崎氏のLIVEに行きたい!と願う理由の第一だ。そして、セッションができるということは、よりダイナミックに変化し意外性を感じさせてくれるということ。で、ぱたっと会ったミュージシャン同士がスムーズにセッションするには、やはり共通の約束事を知っていたほうが便利で、つまりブルースのコード進行をわかっていたほうがやりやすいわけで、そこで「R&Bを通ってきたか」がモンダイになるんじゃないかしら。それさえ知っておれば、言語が通じなくてもこれまでどんな音楽をやってきたか知らなくても、音を出して探り合える。反対に言えば、セッションはしない、というミュージシャンには別に共通の約束事なんかはいらないわけで、つまりR&Bを通ってきたかどうかはハナから重要じゃない。
てなことをつらつら考えているうちに、あぁ、山崎氏のLIVEに行きたくなってきた!やっぱりセッションできて楽器が上手くて歌も上手いミュージシャンが好きなんだもの。や、もちろんスガさんのLIVEも行きたい。でも、言うたらナンだがファミシュガの面々はLIVEを通じてセッションしているが、そのセッションの空間にスガ氏がギターあるいはボーカルで切り込んでいくということはついぞないような気がするな。