Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

一人の夜

インゲン豆好き

昨日から子供らが旅行に出ている。夕べは一人の食卓。万願寺とうがらしを網で焼き削り鰹と醤油、あとは惣菜コーナーで調達したゴーヤチャンプルー。今夜も明日も一人の食卓。買い物に行っても献立が決まらない。なにを買ったらよいかわからなくなる。あぁ、これは上の子が好きなもの、これは下が必ず文句言うもの。スーパーで売り場を巡りながらそんな考えをなぞっていると、自分が何が好きで何が食べたいかわからなくなってくる。ついこのあいだまで確かにいると思っていた「私」は、いったいどこへいってしまったやら。
家で作ることを諦めて外で食べて帰ることにする。時間があったので小さな映画館で「ラブ・アクチュアリー」鑑賞。クリスマス映画を8月に。同時進行で9組の「愛」が物語られて、それらが相互に関わりあっていくあたり脚本家の豪腕。要所で流れるBGMが良かった。登場人物が口にできない思いを代わって挿入歌が代弁してくれる。ジョニ・ミッチェル「青春の光と影」で涙する中年主婦にこちらももらい泣き。トンデモない行為をしながら純情に愛を育むスタンドイン達がかわいい。ここらへんのユーモアがイギリスっぽいな。
ハッピーエンドが好き。悲しい気分になるものは、映画でも小説でも好きじゃない。クリスマス関連のものは、映画にしろミステリのクリスマスストーリーにしろ、必ず暖かいあと口を約束してくれる。日本にはないジャンル。
映画のあと少し迷って、結局「ねぎ焼き」を食して帰宅。生まれて初めて食べたねぎ焼き、ん〜、これなら普通のお好みのほうが好きかも。暗い部屋に明かりをともしたらデグーがぴぃと鳴いた。ただいま。