Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

カントリーライフ

ゴム手袋入らず困りモノ

昨日今日と母と一緒に母の実家に行く。最寄り駅周辺は無人駅多し。特別養護老人ホームにお世話になっている祖母に面会するのが目的。ちいさくちいさくなって車椅子にちょこんと座っている祖母。「このこわかる?私の娘よ」という母の言葉に「ほぉ、そうかい、かわいいねぇ」と言ってくれるおばあちゃん。ありがと。「じゃぁ私は誰かわかる?」という母の問いには「さぁねぇ…」と口ごもる。あらら。言葉に詰まると「まぁまぁ、こんなようなことで御座います。」とおっしゃるのが楽しい。攻撃的でダウナー系ボケさんだった父と違ってのんびりのほほんとしたボケさんなのでお相手していても疲れない。お喋りするのも疲れるらしく、うとうとしだしたので予定よりも早くホームをおいとまする。
晩は叔父さん叔母さんと、農場を継ぐためにサラリーマンをやめたばかりのいとこ一家で食事。大阪のお土産の餃子、畑でとってきたスナップエンドウとトマトのサラダ、掘りたてのタケノコをこれまた畑でちぎってきたさんしょでもって木の芽和え、ふきの炊いたの、タケノコご飯、生ハム、いとこの浜松のお土産のうなぎなどなど。畑のものが美味しい。山から吹いてくる風が寒く、夜はストーブをたく。でっかい仏壇の前に布団を敷いて寝る。
朝、叔父さんがつくってくれた納豆がむちゃくちゃ美味しい。大根おろしと葱とちりめんじゃこが入っている。叔母さんがおみやげにとほうれん草を畑から抜いてきてくれる。庭に出ると昨日あれほど吠え付いた犬が尻尾を盛大に振って歓迎してくれる。嬉しそうにちょんちょんするその様子に、そばに寄っていき、手を差し伸べた途端に、右手人差し指の第二関節の辺りをがぶっと噛まれる。驚いて手をひっこめたため、指の先まで歯の幅に溝状に肉がそげてしまった。おびただしく出血。消毒液をかけたあと、叔父さんが薬箱から赤チンを出し、塗ってくれる。血と赤チンが混じり人差し指は真っ赤。特急の時間があるのでせわしなく応急措置をしてもらい、おいとまする。犬よ、君はこれまで愛撫してもらった経験がなかったか。名前すらないんだものな。なれなれしい人間にびっくりしてしまったんだよね。
大阪に戻ってから救急病院へ。看護婦さんに「赤チンって久しぶりに見たわ〜」と言われる。私も久しぶりに塗ってもらいましたわ〜。傷が案外深いということで、これからしばらく通院の日々になりそう。