Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

自分のために歌う人

ココが落ち着く場所

シンコー・ミュージック・ムック「ブルース・ギター・ブック」を読む。有山じゅんじ氏のわりとたっぷりしたインタビュー。「有山じゅんじの10枚」というレコメンドアルバムのコーナーもあり。やはりブラインドブレイクのものをあげてはる。コレだけ有山氏が敬愛しておられるミュージシャンなんだから一度私も聴いてみないとね。
有山氏、中学二年でNHKに「五つの赤い風船」メンバーとして出演って、デビュー早!芸歴長!その後ファンクバンド「サウストゥサウス」のギタリストとして活躍しはるわけだが、このサウスのステージ構成、いいなぁ。前半は上田正樹氏のボーカルと有山氏のラグタイムギターでもってアコースティックセット、で後半はバンドでファンク爆発ですよ。それはレコード発売も同様で、まず「ぼちぼちいこか」という上田&有山のアコースティックアルバムが出て、その後半年でバンドのLIVE盤「この熱い魂を伝えたいんや」発売。このあたりはココhttp://mbs1179.com/blues/lecture/19990605.htmlを見てもらうほうが早いか。「ブルース・ギター・ブック」のインタビューによると、当初は実際のステージ構成と同じく2枚組みでリリースしたかったがレコード会社の反対にあい、少し時期をずらしてのリリースとなったらしい。へぇぇ。で、どうかね山崎さん、このステージ構成。こういう風にしてしまえば、曲ごとに客が立ったり座ったりなんてヘンテコなことにならんでイイと思うが。それにしても「ぼちぼちいこか」が今CD屋さんで手に入らないのが痛い。名盤の誉れ高いこの一枚、聴きたいじゃないかっ!
有山氏は今年に入って下北沢440でマンスリーLIVEをされている。ゲストを一組呼んでの「対バンLIVE」。有山さんのキャリアから比べたら「若手」に当たる人たちとのステージを楽しんでおられる。vol1がリクオ、vol2トモフスキー。そして今週のvol3がきたはらいく嬢。4月の最終週にあるvol4は、おぉ、意外な組み合わせ曽我部恵一氏、5月はヒックスヴィル、6月はSaigenjiだそうだ。曽我部氏と有山氏、初対面だそうだが、どんなセッションが繰り広げられるだろう。そして、曽我部氏のファンは有山氏のパフォーマンスをどう思うだろう。いや、そもそも曽我部氏は有山氏のことをどう思っておられるのだろう。このラインナップ、活動が小さなサークルに納まってしまいがちな「ベテランミュージシャン」のカラを破る素敵な組み合わせ。やはり有山氏の持つ「無敵のやんちゃパワー」、マイペースですき放題してきたがゆえのオープンマインドが、ベテラン・若手の垣根を軽々と越えさせるのではないだろうか。