Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

初めてのコンサート

もう一度靴下デグー

id:kzroomさんが「はてなダイアラー初めてのコンサート」というはてなダイアリークラブを立ち上げてくださった。kzroomさんの「初コンサート話」id:kzroom:20041128も面白いし、このダイアリークラブを立ち上げられたきっかけとも言うべきkataruさんのお話も素敵。id:kataru2000:20041122#p1 どちらも特に「コンサートに行く前の段取り」のあたりにわくわくしてしまうのは、音楽話というジャンルを超えた「少年達の冒険」という抗いがたい魅力をそこに感じるからだと思われます。わくわくする気持ち、初めてのことに対する不安、立ち向かう勇気、そしてその先にはキラキラした別世界ですよ!わぁお!
翻って私はというと、ずっと「コンサートに行こう」なんて思わなかった少女時代。SF大会にはほいほい行ったけど。大学時代は同級生に友部正人さん好きが何人かいたので、一緒に豊中の喫茶店に聴きに行ったり、京大西部講堂に「僕は天使ぢゃないよ」+LIVE、みたいなのを見に行ったりはしたけれど、詳細は全然覚えてないなぁ。
「コンサート」に行ったのは中学校で教えていた最初の年だったと思う。いきなり2年の担任で右往左往。今よりも全体的に荒れている頃で、三年生の女子が長いこと学校に出てこないと思ったらボーイフレンド宅で「新婚生活」してたり、万引きもさることながら空き巣に入って現金取ってくるヤツとかいたなー。童顔で指導力なんぞちぃともない私は威厳もなにもアッタモンじゃない、ひぃひぃ言いながらなんとか一年こなしたのだった。三学期の終業式を終え、半ば放心状態で教室を片付けていた時、そんな私でも慕ってくれていたクラスのブラスバンド部員の女の子達が「先生、チャゲ&飛鳥のコンサートに行きませんか?」と言ってきたのだった。
当時チャゲ&飛鳥はまだブレイク前。葛城ユキになにか曲を提供してそれがヒットしていた頃だった。私は申し訳ないがまったく興味はなかったのだが、「この娘たちの頼みなら!」というほどのいい子達だったのだ。隣の市の市民会館であるコンサート、チケットは私達で調達しますから(や、お金は私が払いましたよ)ということなので、「んじゃ行こうかな」となったのだった。「やったぁ!」と手を取り合って喜ぶ女の子達。みんなとっても可愛い顔をしていた。
多分、彼女達の「初めてのコンサート」だったのだろう。そして彼女達のお家はしっかりしたところばかりだったので「子供らだけでは心配だ」と計画に難色を示していたのだろう。そこで一発逆転の秘策「担任の先生が一緒に行ってくれるって!」。つまり私はkataruさんのお話の中の「K君のお父さん」のようなものだったのではないかな。
さて「チャゲ&飛鳥」のコンサートは盛況で、なんと我らは「立ち見」であった。これは辛かった。当時私は「遊走腎」に悩まされており、ずっと立っていると腰や腎臓がひどく痛むのだった。待ち時間からコンサートが終わるまでずっと立ちっぱなしで、最後のほうは脂汗を流しながら聴いていた。いたってステージ美術はシンプル、チャゲも飛鳥も歌が上手かった。そして腎臓は痛かった。終わってこれで帰れると心底ほっとしたのだった。
そこからとんと「コンサートに行く」という行為とは縁がなく、自分で行きたいと思い実行したのは97年の山崎まさよし初のホールツアー「HOMEGOROSHI」であった。97年はそのツアーの前に最初の「One Knight Stand」がライブハウスツアーとしてあったのだが、関西は磔磔であったため「京都かぁ、遠いなぁ、また大阪のLIVEハウスにもくるやろう」という判断で見送ったのだった。うわぁぁぁ、なんちゅう判断ミス!磔磔山崎まさよしを見ることができたのに!あの頃の私に後ろからそぉっと近づいてスリッパで頭を叩いてやりたいものだぁぁっ!