Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

セッション三昧

暑くてペッタンコ

「それじゃぁちょっとやってみようか」 それぞれが得意の楽器を手にとって、互いに見つめ合う。ワァン・ツゥ・スリーとカウント、音がわっとあふれ出す。いい感じのフレーズが生まれたら「も一回!」と声がかかったり、途中「ギタァ〜!」「ドラムぅ!」とソロを促したり。即興のアレンジによって聞きなれた曲が新しい輝きを放っていく。これが私の「セッション」のイメージ。
いくつかのセッションをまとめて聞いた。「ギルバート・オサリバン×山崎まさよし」「Gラヴ×山崎まさよし」「押尾コータロー×山崎まさよし」「押尾コータロー×有山じゅんじ」いろんなタイプのセッション。
ギルバート・オサリバン×山崎まさよし」 「ALONE AGAIN」「Make My Day」をキーボードとギターで。Gオサリバン氏あまり山崎氏に「付け入るスキ」与えず。ま、極東のなんの予備知識もないミュージシャンとのセッション、キャリアもステータスも違いすぎることを考えると仕方の無いこと。山崎氏、そつなく邪魔にならない程度に色を添えていくカンジの聡明なギター。そもそも「ALONE AGAIN」ってみっしり詰まっているあまり融通の利かなさそうな曲だから、セッション向きではないと思う。でも、間奏でGオサリバン氏、山崎氏に何らかの展開を託していたようにも感じられたが、山崎氏前に出ず。すこしもったいないような、そんなセッション。
「Gラヴ×山崎まさよし」 Gラヴの新作アルバムの中からの曲。年齢も体に堆積している音楽も良く似ている者同士のセッション。片方の新作ということはもう片方のミュージシャンにとっては「なじみの無い曲」であるわけで、事前にある程度練習しましたね、というムードのきちんとした演奏&コーラスワーク。曲全体の出来上がりを愛でるセッション。
押尾コータロー×山崎まさよし」 即興インストが2曲「月明かりに照らされて」「You've got a friend」そして「見つめていたい」ちょっとだけ。このセッションがよかった!特に「君の友達」。いままでの「山崎まさよし×ギタリスト」のセッションとはまったく違った趣の仕上がり。Char氏のそれのような山崎氏のギター&歌に絡み合うギターではなく、上、それもかなり高いところから降ってくるような押尾氏のギター。それがまたピンポイントで気持ちよい位置にはまる。あぁ、こういうセッションもあるんだなぁ。瞬時に洗練された音に仕上がるセッション。山崎氏の歌い方もその手触りに合わせて普段の粘っこい歌い方ではなく、曲の中の歌の比重を抑えるようなフラットな歌い方。キレイだ。そして新鮮だ。山崎氏にとっても新たな刺激になったセッションなのではないか。もっともっといろんなスタンダード曲をこの二人で演奏してもらいたいな。私のセッションのイメージは上記のようなものだったが、まったくその意識を新たにしてくれたセッション。
押尾コータロー×有山じゅんじ」 有山氏の「梅田から難波まで」を楽しくわいわいと。「コータロー!」とソロを促す有山氏。従来からの私のセッションのイメージそのままの巧者同士のお手合わせ。やっぱり楽しい楽しい。「コータローも後5年とちゃうかな。ヘンなギター弾いてるから腕イワすで。いい整体の先生を見つけとかな」と大笑いだったが、私からの推薦!やはりギタリストの悩みはギタリストに、ということで超絶ギタリストにして整体の先生、宇都宮の野澤享司さんに見ていただくというのはどうだろうかっ!
やはりこうでなくっちゃね。こうした「セッション」をさくっとできてこそミュージシャン!こういうものを目にしたり耳にしたりできる機会がもっともっと増えてほしい。レーベルや世代を超えて、音楽でわくわくさせてほしい。