Me & My Degu

デグーとの暮らし、日々のあれこれ

偉大な観客

私は「アンデスの歌うねずみ」

あにきさんのこのエントリーを読んでhttp://blog.livedoor.jp/ykawabata451/archives/8219711.htmlすっかりこのアルバムを買う気になっている。そうそうそう、私はいつか気になっていたこの曲を手に入れたいものだと思っていたのだ。猫目のBBS参照。で、あにきさんがBBSに書いてくださった「偉大な観客」について考えている。
あにきさんとsatoさんのことがあって、以前いただいたあにきさんがボーカルをとってはるバンド「ガレージソウル」のLIVE音源を今日は聴いていた。多分小さなLIVEハウス。キメのコーラスに湧き上がる歓声、やんやの拍手、「このフレーズ覚えといてや、後で歌おうぜ、助けてや!」、そしてそのお客のラララ♪にかぶせて自由に駆け巡るあにきさんの歌声。熱い熱い空間。
私はそうそうLIVEに足を運ぶほうではない。経験不足からくるのか、どうしても「音楽に熱狂的に反応」することができない。「イェーイ」も「キャー」も「ええぞ〜!」も口から出てこない。お決まりの振りも出来ない。ただ見つめ、笑い、拍手をするだけ。あ、スタンディングの時は地味に体を揺するかな。手拍子もキライだし。「偉大な観客」の一員にはなれないか。
ミュージシャンが歌うのと一緒になってでっかい声で歌うという行為は山崎まさよし氏のLIVEでは大顰蹙モノで、もちろん私も隣の人がそんなことするような人間でないことをひたすら願っている。また「お家へ帰ろう」でボーカルの合間に「ふぅ〜」という合いの手を入れるのも大嫌い。でも、デイヴ・メイソンのLIVE盤の「All Shook UP」で客が「Woo!」と合いの手を入れ、それを聴いたデイヴ・メイソンが笑って歌うところはスキ。最初は小さかった「Woo!」の合いの手がだんだん人数が増えていくあたりもスキ。そして当然ダニー・ハザウェイのLIVE盤での客大合唱の「You've Got A Friend」には感動してしまうし。なんだこの矛盾。当事者でなければいいのか?
LIVEハウスでの密度の濃い時間。ミュージシャンが奏でる音楽に、打てば響くような反応を返す客。その熱狂に触れてどんどん「上がっていく」ミュージシャン。「偉大な観客」とはそういったものなんだろう。山崎氏のLIVE盤「Transit Time」で極力切り取られた客の反応。曲終わりの拍手だけが遠く聞こえるLIVE盤。いまだ山崎ファンは「偉大な観客」には成り得ていない。会場が「小さなLIVEハウス」ではなかったためなのか?
このビル・ウィザーズのアルバムはカーネギーホールでのLIVEということで、かなり広い場所でのLIVE。「偉大な観客」が存在するということは、そんな場所でも、小さなLIVEハウスでなくても、熱く濃密な空間が生まれた、ということなのだろう。とりあえず聴いてみなくては。千里の道も一歩から。